一番早く簡単なガラス掃除!砂ぶきクリーニング

一番早く簡単なガラス掃除!砂ぶきクリーニング

 今やガラス掃除といえば、一般の方もお掃除を専門としている人もスクイジー(T字型のガラス用ヘラ)とウィンドシャンプーを使ってクリーニングをされていますね。一節には、戦後、GHQが欧米のガラスクリーニングの技術を持ってきたとも言われています。

 

では、戦前の方は、どのようにガラスを拭いていたのでしょうか?!
それが『砂ぶき』です。地方によって、呼称や作り方も異なると思いますが、私が行っていた方法をお教えします。

用意する物
1.古タオル
2.磨き砂(今回は、クレンザーで代用)

ガラスフィルムが貼ってあるガラスには、ご使用できません。

砂ぶきタオルの作り方

1.古タオルを濡らして、堅く絞り、その上にクレンザーを少量ふりかけます。
2.タオル繊維に混ざるようによく揉みます。
3、半乾きの状態で使うので、乾かない様にビニール袋に入れておきます。
4、半乾きになったら、出来上がり。
※クレンザーをふりかける時に多くふりかけてしまうと拭いた時に白く跡が残るので、本当に少量でかまいません。
※使ったら、洗わないで、乾かないようにビニール袋に入れておけば、何回でも使えます。乾いてきたら、ハンドスプレーに水を入れ、砂ぶきタオルに拭きつけて下さい。

早くキレイ仕上がる砂ぶき

砂ぶきを行う職人さんも少なくなってきたと思いますが、私が30年前に新築時の引渡し清掃やハウスクリーニングを始めた頃には、意外にも引渡しの職人さんには、砂ぶきをしている人が多かったです。なんでかと言うと単に『二度拭きもなく早くキレイ仕上がる』からです。ガラスに付着物があれば、先日、紹介した三枚刃ホルダーで部分的に汚れを取り除いた後に砂ぶきのタオルでガラスを拭いていくだけですからね。
昔は、ガラス窓が多い学校とかの公共施設の引渡し清掃検査でも、砂ぶきが認められていました。でも、早く仕上がるのですが。。。欠点もあります。磨き砂で拭いているので、多少、砂がガラスに残っていて良く晴れた日には、部分的に反射してキラキラ光ることがあるんです(笑)

ウィンドスクイジーの普及とともに無くなってしまった清掃技法ですが、手軽に早く仕上げるには、この方法が良いと思います。

新築の引渡し清掃では、今では、私たち職人のことを現場監督さんは、「クリーニング屋さん」と呼んでくださいますが、昔は「雑工さん」と呼ばれ現場で一番最後に入って養生を剥がしたりクリーニング作業をしてました。当然、設備屋さんや他の職人さん達の作業が遅れたら、クリーニングの工期が短くなります。そういう時間に追われる現場では、時々、『砂ぶき』でだいぶ助けられました。

現代社会は、時間に追われる事が多いので、ガラス掃除の時間も「砂ぶき」で短くしてみたら、どうでしょう。