新型コロナウイルス対策として一般住宅・店舗・オフィスの消毒方法

新型コロナウイルス対策として一般住宅・店舗・オフィスの除菌方法

マスクの着用と手洗いの徹底!それと室内の衛生環境維持が大切

中国では新型肺炎コロナウイルスの感染が止みません。
また、汚染された建物に長時間待機していただくには、その方への感染防止に努め、公衆衛生上、居住空間の衛生消毒も必須と考えまています。

すでに医療に携わっている方々や清掃や消毒など衛生管理に従事されている方々のご苦労は大変なものかと思われます。

感染拡大阻止の為に従事されている方々に本当に頭が下がる思いです。

私は、徐々に感染が落ち着いてくると考えています。

では、居住空間をどのような方法で消毒するのが望ましいのか考えてみることにしました。

1.新型コロナウイルスへの除菌液の選定

新型コロナウイルスにより有効と考えられる除菌液は数種類ありますが
今回は、下記の3種類にて考えたいと思います。また、具体的な希釈倍率については
ノロウイルスの消毒方法を参考にしています。

a.アルコール消毒液(75%以上)
b.次亜塩素酸ナトリウム
作り方:防ごう!ノロウイルスによる二次感染 (川崎市健康福祉局・区役所保健福祉センター)を参照にしてください。

c.次亜塩素酸水

濃度200ppm~にて除菌

※厚生労働省は、新型コロナウイルス対策で以下のように記載しており、次亜塩素酸でコロナウイルスを消毒できることを公に認めています。

 

「(6)手で触れる共用部分を消毒しましょう

ドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共用部分は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、濃度が0.05%(製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25ml)になるように調整して下さい。」

参考サイト:新型コロナウイルス感染症の予防法(厚生労働省)

 

 

2.防護服と使用機材

●作業者の防護
a.防護服・ゴーグル・マスク・手袋・シューズカバーの着用
※一般のご家庭内であれば、マスク・エプロンやゴム手袋などを着用すれば、良いでしょう。

 

 

 

 

 

 

●使用資機材
a.ULV噴霧器(空間噴霧)
次亜塩素酸ナトリウム【濃度0.05%】又は次亜塩素酸水【200ppm~】
b.噴霧器(残留噴霧)
次亜塩素酸ナトリウム【濃度0.05%~】又は次亜塩素酸水【200ppm~】
c.ウエス(マイクロファイバークロス)
・通用のウエスよりも菌などを除去に優れている。
※一般のご家庭では、ULV噴霧器の代用として高粒子噴射ハンドスプレーや噴霧器の代わりにハンドスプレーを使うのも良いでしょう。

 

※次亜塩素酸ナトリウムの厚生労働省が求める濃度に修正させて頂きました(3/2)

3.オフィス・店舗の場所別消毒方法

A.天井・壁
ULVという機械で天井→壁といった手順で噴霧します。

 


B.床
・対象床材:Pタイル・塩ビシート・フローリング・コンクリート
噴霧器で薬剤を直接噴霧します。噴霧後は拭き取らず、自然乾燥をさせます。
※素材によっては、漂白する場合がありまうので、施工前には隅のほうでテストをおこなって下さい。
・対象床材:カーペット
噴霧器で直接噴霧すると床材が湿ってしまうので、ULV噴霧器で噴霧して下さい。


C.水周り(トイレ・キッチン・洗面所・浴室)
濡れても良い場所であれば、残留噴霧で良いですが、濡れるのを避けるのであればULV噴霧器で噴霧すると良いでしょう。

D.手すり・扉の取手・蛇口など
マイクロファイバークロスに液剤をスプレーで吹き付けて拭く。
拭いた後は、自然乾燥する。


注意)消毒実施においては、必ずテスト施工をおこない自己責任の範囲でお願い致します。

 

 

簡単に書きましたが、他に外部からの出入りが多いエリアやスタッフのみ使用エリアなど使用状況に応じた消毒頻度・清掃頻度などを重汚染・中汚染・軽汚染など色分けをおこない作業に強弱をつけると良いと思います。

 

A.建物や店舗・オフィスの出入口にミストシャワーの応用活用(新型コロナウイルス対策)

 夏場の暑さ対策として考えられたミストシャワーを出入口に設置するのは、どうだろうか!?

朝の通勤時の満員バス・電車で万一、衣類が飛沫感染したとしても職場の出入口に次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸水によるミストエリアを設置し、そこを通過することにより衣類や髪の毛などが滅菌される仕組みです。

 

 そのエリアの歩行動線には、カーペット調の除塵マットを敷きます。

除塵マットには、上から降り注ぐミストによって自然に湿った除菌マットになるので歩行しながら足元の消毒も可能です。

 

ただ、この方法は1~2mでは効果はあまり期待できないと思います。

最低でも4~5mは必要でしょうね。

 

また、イベント会場などでもメインゲートにミストシャワーを設置し、さらに入場口にて手のアルコール消毒をされるのがよいと考えます。各県市町村が所有していると思いますので、設置機材を借りて使用されると良いと思います。

 

B.紙類の殺菌って何をつかう?

 オフィスや店舗の紙類の殺菌方法について、中国の銀行では、武漢からの紙幣については、紫外線と熱処理をして2週間保管をしてから使用するという報道がありました。

 

では、この紫外線ってなんだとおもいますか?

 

男性の方ならお分かりになるかと思いますが、床屋さんにおいてある青色のボックスの中にハサミやクシやブラシをご覧になったことありませんか。

そうです。紫外線です。

 

紫外線の波長には、A波・B波・C波があり、通常はオゾン層で破壊され地上には殆ど届かないC波のUVCというものが床屋さんの殺菌ボックスには使われています。他の紫外線の約1600倍の殺菌効果があると言われています。

長時間、触れていると皮膚がんになる可能性が高いそうです。

 

中国では、このUVC(約260nm)を使って滅菌するのでしょうね。

 

 

私もUVCのハンディタイプの照射機(アマゾンで購入)をもっていますが。。。

小型の機器なので約15cmの高さから約1分照射しなければ、効果がでないとわかりました。大型のUVCランプ灯を使えば、もっと照射時間の短縮も可能でしょう。

もし、使われるならグローブや紫外線カットのメガネなどの保護具をお忘れなく!

 

4.自動車車内の消毒

 車内の消毒ですが、ダッシュボード・ハンドルやシート・シートベルトをウェットティッシュ(アルコール)で拭くのがよいでしょう。また、室内の空気の洗浄は、ハンドスプレーにアルコール(75%以上)を入れて乗り降りの際に天井に向けて拭きつけるのも良いでしょう。

 

ただ、アルコール製品が品薄なため、手に入れられない場合は、次亜塩素酸ナトリウム(0.02%)をハンドスプレーに入れて使うのも良いと思います。ただ、次亜塩素酸ナトリウムは、布製品などに漂白効果があるので、必ず軽く試してから使用してください。

 

●ULV噴霧器ってどんなもの?

ULVは、Ultra Low Volumeの略で、高濃度少量散布と解されます。消臭液・殺菌液・殺虫剤などを空間に噴霧するものです。噴霧粒子サイズを7~30ミクロンにして噴霧することにより天井・壁に薬剤を付着させることもでき、空気中に短時間ですが浮遊させられるので室内空間の殺菌にも有効です。噴射距離も6mはあるので、天井の高い場所や手の届かない場所への噴霧も可能です。

 

この他にフォガーという「くん煙噴霧器」もあります。

これは、液剤が油剤であればさらに細かい粒子の煙状にしての噴霧が可能です。

 

5.エアゾル感染!?にも効果的

 新型コロナウイルスのエアゾル感染(空気感染)については、報告されていませんがULVやフォガーは空気中に漂うウイルスにも有効だと考えます。粒子が非常に細かいので、薬剤がゆっくり空気を洗浄しながら床に落下します。床は、噴霧器で直接薬剤を噴霧できるのでULV+噴霧器の組合せが飛沫感染・接触感染・空気感染などの除染に有効だと思います。

 

具体的な研究報告は、ありませんが。。。。

店舗・オフィス・一般住宅でも窓があれば換気をおこない空気の入れ替えをされることをお勧めいたします。

ジョイテック株式会社 山口英雄

東京都職業訓練指導員(建築物衛生管理科)
ペストコントロール1級技術者
【公益社団法人日本ペストコントロール協会認証】