豪雨で浸水被害にあったら必ず消毒しよう!消毒の方法と対応について②

豪雨で浸水被害にあったら必ず消毒しよう!消毒の方法と対応について②

浸水後の消毒方法

 

床や畳、トイレや衣類などの幅広い用途には、塩化ベンザルコニウム液(逆性石鹸)を用いて消毒することが可能です。塩化ベンザルコニウム含有の消毒剤には様々な濃度の製品が売られていますが、塩化ベンザルコニウムは、手指消毒用に0.05~0.1%、器具備品消毒用に0.05~0.2%で使います。
例えば、10%濃度の塩化ベンザルコニウム液であれば、10ml をとって1Lの水で薄めれば0.1%になります。手指消毒や一般的な個所へは0.1%濃度、床・畳の拭き上げ・トイレ内は0.2%濃度で使うとよいでしょう。(初めから0.05%程度に薄めてある製品もあるので気をつけて下さい。アルコール等の添加物が入っている製品は、アルコールが対象物を痛めてしまうことがありますので注意しましょう。アルコール添加の製品で天然ゴム製品の表面が痛んだケースがあります)

 


消毒作業は、適正濃度の塩化ベンザルコニウム液をスプレーで噴霧したり、清潔な不織布などに含ませ対象物表面を清拭します。適正濃度であればそのまま自然乾燥させてしまって良く、拭き取りは必要ありません。また、塩化ベンザルコニウム液は漂白効果がないため、布製品を含む多くのものの消毒に使用できます。汚染されたかもしれない洋服は、塩化ベンザルコニウム溶液に30分ひたしてから洗濯するとよいでしょう。

 



食器類や調理器具など、より注意が必要なものには、適正濃度(遊離残留塩素濃度100ppm)に薄めた次亜塩素酸ナトリウム液を使います。
次亜塩素酸ナトリウム液は、家庭用塩素漂白剤(ハイター、ブリーチ)として広く使われています。市販製品では家庭用塩素漂白剤では5%濃度、それ以外では10%濃度の次亜塩素酸ナトリウム液が多くなっています。家庭用塩素漂白剤なら10ml をとって500mlの水で薄めれば100ppmになります。
消毒したい食器類は水道水でよく洗った後、100ppmに薄めた次亜塩素酸ナトリウム液に5分以上浸け込んでおきます。そして、その後は、良く水洗いします。ただし、金属に次亜塩素酸ナトリウムは使用できませんので、金属類には煮沸して対応します。

次亜塩素酸ナトリウム液は殺菌作用が強く、漂白効果も合わせ持っています。そのため、食器類や色落ちしても良い布製品に適していますが、その分、肌への負担なども大きくなりますので直に触れないように注意が必要です。
なお、家庭用塩素漂白剤は強アルカリ性に調整する事により化学反応を停止させており、水で薄める事によって化学反応が開始され殺菌漂泊効果が出現する仕組みになっています。その為、薄めた液の作り置きはできません(時間と共に効果が無くなります) また、決して、原液のまま使ったりしないようにして下さい。


庭や冠水した床下に、下水やし尿、腐ったものや動物の死骸が流れ込んできた場合など、土壌消毒にはクレゾール石鹸液や消石灰を使います。いずれも肌刺激が強いので、使う時にはマスク・ゴーグル・長袖着衣などの防御が必要です。
クレゾール石鹸液は、100mlを水3リットルに薄めた物(3%溶液)をじょうろや噴霧器で土壌にまいて下さい。原液は茶色い色をしており、洋服やプラスチックにつくと色が中々落ちませんので気をつけましょう。また、塩素系漂白剤と混ぜると化学反応でガスが発生してしまうので、同時に使わないようにしましょう。
消石灰(しょうせっかい/水酸化カルシウム)は、自治体によっては配布してくれることもありますが、ホームセンターや園芸品店でも土壌調整・消毒用として売られています。顆粒よりも粉製品が望ましいです。水が引いた後に粉のまままんべんなく振りかけ、乾燥させて下さい。
名前が似ていますが「生石灰(しょうせっかい・きせっかい / 酸化カルシウム)」は、水に接すると100度近い高熱を発し、火傷を起こす可能性もあるので、一般の方の使用にはむいていません。

 

 

感染症の予防対策を心がけましょう。

 浸水被害にあった後は処理が終わっても、普段以上に感染症への予防を心がけるようにしましょう。特に食事を作る人や、乳幼児や高齢者の方がいる家庭では感染症にかからないように徹底した管理が必要です。石鹸で手をよく洗うと言った基本的なことはもちろん、消毒用のエタノールを活用してこまめに除菌を行うことも肝心です。ペットボトルなどは見た目が綺麗に見えても雑菌が繁殖している場合がありますので、特別必要性のないものは廃棄します。発熱や下痢、腹痛などの体に異常を感じたら、すぐに医療機関を受診して無理のないように対応することが大切です。