ゴミ屋敷にならないために。。。考えること

ゴミ屋敷にならないために。。。考えること

 

 ゴミ屋敷は家の中だけでなく、外にまでゴミが溢れ出しているような家のことを言います。近隣とのトラブルやニュースで取り上げられることもあるため、生活できているのか疑わしくなる光景を、目の当たりにしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

 足の踏み場もないような惨状で異臭を放つこともあります。しかし、ひどい状態のゴミ屋敷も、急にゴミが溢れかえった状態となったわけではありません。元は少し散らかっていたような状態から徐々に悪化していった過程があるのです。また、ゴミ屋敷と化してしまう原因は、様々な心理によって引き起こされます。決してだらしがない人だけでなく、片付けようと思いながらもどうにもできない人もいるのです。そのため、気付かないうちにゴミ屋敷予備軍のような状態の方もいます。状況が悪化する前に、ゴミ屋敷にならないための対策を心に留めておきましょう。

 

ちょっとの時間で整理整頓と掃除

 基本的なところでは整理整頓や掃除をこまめに行うことです。重要なことは掃除よりも片付けを優先することにあります。モノが溢れている状態では掃除をするにも邪魔になりますし、意欲を削ぐ原因にもなります。まずは、床に落ちているものを片付けたり、定位置を決めたりして片付けることが先決です。

 

時間がない人でも元の場所に戻したり、置きっぱなしにしたものを整理整頓したり気がついた時に、ちょっと意識するだけで変わってきます。机に鍵や目薬などの小さなものを置くだけで、そこから乱雑になっていくのです。逆に言えば、こういった細かいことの繰り返しがゴミ屋敷をまねきます。朝の5分間を掃除の時間にあてるなど習慣化すると良いでしょう。

 

 

”もったいない”という感覚から脱却

 整理整頓をしようとしてもモノが多すぎては限度があります。いらないモノを捨てることも重要なポイントです。日本には「もったいない」と言う思想が強く、中々モノを捨てられない人もいます。ただ、いつ使うか分からないからと、とりあえずしまっておいても使わないことの方が多いです。

例えば、新しいものに買い換えた家電製品や、しばらく着なくなった洋服などです。捨てることに抵抗があるのであれば、インターネットサービスを利用して処分してしまうのも良いでしょう。また、整理整頓に有効な棚や収納ボックスも、大きなものになると部屋を圧迫してしまいます。小物入れなど、すでにあるスペースを整理することは大切ですが、あらたに収納の道具を買い足してしまうと状況を悪化させる可能性もありますので注意が必要です。整理よりもゴミ屋敷にならないためには、絶対的なモノの量を減らすことが肝心です。

 もしもの時の備えは最低限にする意識も必要になります。震災時などの備えは大切ですが、必要以上の量を保管しすぎないように意識しなければ、溢れかえってしまいます。安売りなどの特価品を買い溜めてしまうと消費に追いつかないこともあるのです。いつの間にか賞味期限が切れていたという経験がある方は、調整した方が良いと言えます。
 
 また、ゴミ屋敷を加速させる原因に不必要なものを買ったり、貰ったりすることが挙げられます。モノを捨てられないタイプの人が陥りやすい傾向です。何のために使用するのか、はっきりしないものは持ち込むべきではありません。屋内のモノの量を減らし、スペースを確保することが重要です。すぐにモノが増えてしまう方は、必要最低限の生活用品が何であるかを一度見直してみると良いでしょう。

 

 

ひとりで悩まないで!相談しましょう

 最近良く聞くようになった「発達障害」という方々もいらっしゃいます。整理整頓をしたいと考えていても部屋が汚れてしまう、片付けられないと言う方で、その事をとてもとても悩んでいる方は、発達障害やADHD(注意欠如多動性障害)という言葉を調べてみるといいかもしれません。ADHDには、多動や不注意、先延ばしにしやすいという傾向があります。

 

 

 

 本やネットで調べて、自分がそうかもしれないと感じた方は専門医に相談されることも考えてはいかがでしょう。放っておくと、どうにもできない苦しさが募って、ご自分で気づかないうちに状況が悪化していくこともあります。

 

 

 

 発達障害を扱う専門の精神科クリニックや、地域の発達障害者支援センター、お住まいの市町村の役所の福祉課に相談すれば、症状にも依りますが解決策を一緒に考えてくれます。相談に抵抗がある人は、家事代行業者やハウスクリーニング業者などのプロに依頼するのも良いでしょう。

 

 

 

  一人で悩みを抱えこまずに、周りの方の力を借りることも視野にいれてみてはいかがでしょうか。