お掃除の基本は水

お掃除の基本は水

 すぐに着手できるフロアワイパーや掃除機などに比べると事前の準備や後始末に要する手間が多い上に、正しい手順を踏まなければ理想的に仕上げられず逆効果になってしまうのが水を用いたお掃除です。


 水を用いたお掃除と言えば窓などが真っ先にイメージされ、床などは普段フロアワイパーや掃除機で綺麗にしているため行わなくても構わないと思い込まれやすいのですが、実際は床面も抜かりなく拭き掃除をしなくてはなりません。


 その理由は屋外から持ち込んだ砂や窓などから入り込んだ埃が蓄積していてフロアワイパーなどでは取り除けない事が影響しており、尚且つ長年蓄積している事により素材に沈着してしまっている事も関係しています。

洗剤だけに頼るなかれ

 そのような頑固な汚れを取り除かなければならない場合、強力や洗剤や汚れに適した洗剤を用いなければならないですが、成分が強力だと床面に与える変色などのダメージが心配ですし、たとえ天然自然由来のオレンジエキス系の洗剤でも人によっては不快感を抱く香りに感じられてしまいます。
そこで最も身近に存在している物が最良の掃除道具になるのが水であり、特に水道水と天然水の差について正しく理解しておくと、掃除を行った後の仕上がりに差異を生み出す事ができます。

水道水と天然水

 水道水と天然水の差を考えた場合、一見同じ透明な液体に見えますが最も異なるのは内部に含有されている成分量についてであり、天然水は水ではあるものの水道水とは異なり豊富なミネラル分などが含有されています。


 ミネラル分は人体が飲用水として飲用する場合には体調が優れるきっかけになったり、口当たりが良くなって飲みやすくなるのですが拭き掃除に使用するとミネラル分が付着する影響で、仕上がりに濁りが生じてしまう恐れがあります。
特にわかりやすいのは色が濃いフローリングや窓ガラスであり、フローリングの場合だと成分が結晶化し白っぽく見えてしまうようになりますし、窓ガラスの場合は綺麗に水拭きしたのにも関わらず白い濁りが感じられてしまいます。
 一方、水道水は塩素が含まれているものの天然水のようにミネラル分が豊富に含有されているといった事はなく、成分が拭き掃除を行った対象物に対して付着し理想的な仕上がりにならないといった事態を防げます。

 

そんな、水を電極分解した環境にも人体にも安全な『アルカリ電解水』を当社では、使用してハウスクリーニングをおこなっています。

お掃除で水?!

 私の「引渡し清掃」の師匠は、作業日の前日に洗面器に水道水を溜まて、一晩屋外におき、塩素を飛ばした水を使っていました。


※引渡し清掃・・・一般的に「竣工時引渡し清掃」と呼ばれ、新築物件を施主(お客様)に引渡せるようにクリーニングをおこなう作業です。新築物件では、養生類やホコリやおが屑ほかにペンキ、ボンド、糊、モルタルなど様々な汚れが建材に付着しています。それを掃除機やブロアー(風が吹き出る機械)、水や中性洗剤、シンナーやトルエンなどを使って掃除します。
ちなみに私は体質的に溶剤系が苦手なので、『水』をメインに使いクリーニングしています。