ハウスクリーニング業界について

ハウスクリーニング業界パイオニアD社さんの功績

私が記憶しているのは、大手D社さんのエアコンクリーニングのTVCMでした。「エアコンを掃除するなんて!」それも確かクリーニング料金は1台20000円だったと思います。当時は扇風機が多く、エアコンは高級品でした。私の家は扇風機でした(笑)

 

今、考えてみれば、「エアコン=高級品=上流世帯」というイメージで高所得階級のお宅を顧客にしていき、それから中流階級のお宅には、モップ(コンカールダストモップ:モップ繊維にオイルを浸透させ、汚れ鉱物油に吸着し、同時に油成分で床に輝きを持たせる)などを通じて訪問サービスを広く一般に認知してもらうようにしていただいたことは、とても大きな功績だったと思います。それから、ハウスクリーニングサービスを日本中でFC展開をおこない認知度の普及に努めていただきました。

 

今では、「ハウスクリーニング=家のお掃除」というイメージが誰しも浮かびますよね。でも昔は、「ハウスクリーニング=D社さん」だったんですよ(笑)

また、今は、電話帳をみると「ハウスクリーニング業」のページがありますが。。。昔は、「清掃」と「掃除」でした。

新規参入と廃業・撤退とハウスクリーニング市場

 あれから、数十年、ハウスクリーニング業界は、特に資格や免許制度も必要なかったので、一獲千金の夢を持って参入する人や仕事が取れない人は、廃業や撤退する人少なくありません。業者数は横ばいで増えたり減ったりです。でも、ハウスクリーニングは、現代日本が抱える核家族化・夫婦共働きが進み、そのようなご家庭のお客様に支えられて右肩上がり(市場規模900~1000億円)の成長をしています。これは、前述の家庭環境やインターネットの普及によるものが大きいと思っています。今は、誰しもホームページを作れますから、ネット検索すると膨大な数の業者さんのサイトが出てきます。

大手企業と個人企業の顧客争奪戦

大手や中規模の業者さんは、開業し独りで営業している業者さんの料金には、対抗できません。

大手企業の下請けをしている業者さん達は、当然、大手企業さんよりも安価で作業をしている訳で、経費もかかりません。よって、格安で作業が出来るんです。

個人企業さんがホームページを作ったり、口コミサイトに掲載しているのをみると最近の業界は、変わってきたなあとつくづく感じます。これからは、FC展開をしている会社さんよりも個人営業の会社さんが業界を牽引していくのでは、ないでしょうか。

経験や知識と万一の時の保障

ここで恐ろしいのは、知識や経験のない業者さんも多いということです。

 

前述したようにハウスクリーニングは、自動車の運転免許のような資格は、必要ないです。

ですから、だれでも開業できます。運転免許は教習所に通い、試験場で試験を受けて合格すれば、晴れて自動車を運転できるのですが、ハウスクリーニングには、免許も資格も必要ないんです。

ですから、FC会社は、高額の加盟金を得る代わりに独自教育と資材を提供しています。しかし、必ずしもマニュアルに沿った教育を受けた方が、すぐにベテランになるとは、限りません。


経験は、時間をかけて色々な物件をこなせば、身に付けられますが、正しい知識を身につけるのは、とても大変です。

昔、当社にハウスクリーニング業者様から玄関の大理石を汚してしまったと問合せがありました。よくよく、聞いてみると、作業員の方が、大理石を酸性の洗剤で洗ってしまったとのことでした。石材には、酸性の洗剤は使えません。石材を溶かしてしまうからです。

社内に教育できるスタッフと万一に備えて賠償責任保険に加入しているなど、責任もって施工して貰える会社に依頼するのがよいでしょう。