嫌なゴキブリの繁殖能力の恐ろしさと予防対策

嫌なゴキブリの繁殖能力の恐ろしさと予防対策

 

 多くの人から疎まれる存在のゴキブリ。本能的に訴えかけるあの不快さは、家庭において、できるだけ鉢合わせたくない生物ナンバー1と言っても過言ではないでしょう。ここでは繁殖能力の高さや影響、予防法について考えていきます。



 ゴキブリは一匹いるだけでも声をあげる人がいるほどですが、恐ろしいのはその繁殖能力の高さです。ゴキブリのメスは一度の交尾で複数回産卵することが可能で、生涯に産むのは500匹前後と言われています。繁殖力が高い理由のひとつになっているのがこの卵です。ゴキブリの卵はそのままの形状で産むのではなく、かたい殻覆われたカプセル状の内部に20個前後が含まれています。このかたい殻が殺虫剤などの薬剤を防いで、駆除が難しいとされているのです。そのため、繁殖を食い止めるためには成虫のメスを駆除することが効果的だと考えられます。しかし、このメスの駆除も簡単なものではありません。なぜなら、普段見かけることが多いのはオスだからです。メスは餌場と巣を往復する程度に留まり、産卵中は特に身を潜めて、人目のつかない場所へと隠れてしまいます。狭くて暗く、湿気が多い場所を好む傾向がありますが、冷蔵庫や電子レンジなどのわずかな隙間にも潜り込むことが可能なため見つけることが難しいのです。

 

 さらに、生命力の高さも繁殖スピードに拍車をかけています。太古の昔から存在していたその生命力は折り紙付きです。世代交代を繰り返す中で薬剤への耐性が強くなったり、エサが少ない環境下でも共食いをしたりして根絶させることが難しくなっています。また、日本でよく見かける理由のひとつとして、廃棄される生ゴミが豊富だったり、梅雨などの湿気が多かったりする環境も最適なものとなっているのです。

 

 

駆除の難しさと予防

 このように繁殖力の高い理由は産卵の頻度と薬剤への耐性、メスの駆除の難しさや生命力の高さが挙げられます。生態を変えることはできませんので、対応できることと言えば生息しにくい環境を作るしかないでしょう。


人間にとって害のないものであれば、さほど気にする必要もないのかも知れませんが、何でも食べる習性や下水道など悪環境から病原菌を運ぶ生物です。排泄物などからも有害な菌を広めるため、飲食店や食品会社はもちろんのこと一般家庭であっても好ましいものとは言えません。また、咬む力も凄まじく見境なく何にでも噛みつきます。テレビやエアコンなどの電化製品のコードをかじることも珍しくなく、ビルなどでは漏電の原因になることもあります。電化製品の内部に侵入することも容易でフンや死骸が故障の原因となることもあるのです。また、ハウスダストの原因にもなり、喘息などの健康被害も引き起こします。大量に繁殖してしまえば、一般的な掃除では根絶させることは難しく、不衛生な環境を強いられ、精神的にも被害は大きなものとなるでしょう。そうなる前に予防を心がけたり、ジョイテックがおこなっている衛生害虫消毒によって被害を最小限に抑えたりすることも大切です。

 

 

計画的かつ総合的なゴキブリ対策

 ゴキブリへの対策は、見かけるたびに殺虫剤を振りまくことではありません。現れたものは氷山の一角にしか過ぎないからです。日頃から清潔にして生息しやすい環境を無くし、住み着いている場合は元を絶つことが大切です。さらに、数ミリ程度の隙間でも見逃さずに侵入経路を塞いで、定期的にチェックを怠らないように計画的で総合的な対策が求められます。ただ、一般家庭でチェックと駆除を隅々まで行うことは難しい場合もあります。そういった場合ではハウスクリーニングや害虫消毒駆除のプロに依頼することも良い選択肢だと言えるでしょう。